大仏様 !?

■ 先日、夕刻の近畿自動車道を走行していると、前方に何やらよい雰囲気の車が目に入りまりました。近付いてよくよく観るとそれは初代CIMA(Y31)でした。グレイがかったブラウンメタリックのシングルナンバーで、おそらくオリジナル塗装のままと思われ手入れもよく行き届き、全体的に程よいヤレ具合がドライバー席の初老の紳士と相まってとても好い雰囲気でした。

■ Y31の発売は1998年で、世の中バブル景気の絶頂期でした。ハイソカーブームの流れに乗って人々の中流意識の高まりを背景に、ユーザーの高級志向が高くなっていました。日産の開発陣は高級セダン「セドリック」「グロリア」の更なる上級仕様として、3ナンバー専用ボディのCIMAを開発しました。そのデザインモチーフは「鎌倉の大仏」で、ボンネットのマスコット(エンブレム)はアカンサスの葉を模していました。

 

5ナンバーの枠から開放されたピラーレスハードトップの流麗な外観と、動力性能の高さは当時の国産同クラスとは一線を隔するもので、瞬く間に中高年の憧れとなり爆発的なヒットモデルとなりました。これを「シーマ現象」と呼ばれ、その後の国産3ナンバーブームのきっかけとなりました。

CIMAはその後もモデルチェンジを重ね、現行ハイブリットCIMA(HGY51)は5代目となりますが、ここで言うとろのネオクラ的好い雰囲気のCIMAとはあくまでも初代Y31に限っての話です。

 

最後に同世代・同クラス(?)の300Eとのスペックの比較表を掲げておきます。

 

        ・・・大仏様って!? ・・・なんと!!! ・・・知りませんでした ^^ゞ  (六)

1988 W124 300E
1988 W124 300E